トロント国際映画祭のプレミアでもかなり盛り上がってたし、何より私がトロントでジョニー・デップご本人様を見る事ができたきっかけだったから、絶対に観たいと思ってた。
実際の事件で、キャストも皆、本当の人物とかなり似ていて、役作りとかがかなり入念に行われていた。
(エンディングで実際の映像や写真が流れて、ほんとにびっくりした)
ジョニー・デップが演じた、ジェームズ・”ホワイティ”・バルジャーは南ボストンのチンピラからボストンの犯罪王にまである意味登り詰めて、16年間の逃亡生活を経て、やっと2011年に逮捕されたって事で、最近までこの事件が解決していなかった事も衝撃だった。
FBIのコノリー捜査官にとって、バルジャーは幼馴染のヒーローであり、貧しい所で生まれ育ち、地元の人たちの絆や仲間との忠誠心を未だに大切にしていたっていうのは、彼だけでなく、男性に少なからずある気持ちだったと思う。
(最後までバルジャーに忠誠心を持っていたのは、彼だけだったけど…)
あと、ボストンのサウシーの子供達が「”泥棒と警官ごっこ”をするけど、どちらが善悪といった事は関係ない」という言葉も、この事件につながっていると思った。
映画で最も印象的だったのは、ジェームスが殺人を始めとする凶悪犯罪を色々行っているけど、それらはドラマチックには描かれてなくて、淡々と、まるで私達が日々仕事をしているのと変わらない様に描かれていた所。
立場や状況や仕事の内容が違っても、やる事の本質って一緒なんだと思わされた。
私達が普通に仕事をして給料をもらうのと同じで、毎日、犯罪を行ったり計画を練ったりしたりとか。
動くお金の規模とかは全く違いすぎるけど…
ドラマチックでなく、人を消す場面とかもただの出来事の一つ、犯罪計画による必然の結果として描かれているのは逆に恐ろしさを増長させている思った。
あと、青い瞳のジョニデも素敵でした。
かなり禿げあがったおっさんの役だったけど、やっぱりかっこよくて演技は圧巻だったし、あーゆーアングラな作品に出るのはやはり合ってると思いましたww
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